コラム
コッヘル焼死事件

所々にもう葉を出している木があり、まだの木も芽をはち切れんばかりに膨らませています。なんだか、その芽たちが春の匂いを出しているような気がします。
寒さに弱くなってしまった<@峰>はここのところ殆んど冬のキャンプをしなくなってしまいました。無念。そこで、こんな季節になると虫のように屋外に這い出していくのです。
この季節のキャンプに行くと必ず思い出すのが、『コッヘル焼死事件』です。
春の匂いに惑わされ、数ヶ月ぶりの焚火に浮かれ、素敵に酔ってしまったキャンプでのことです。
山用のアルミ製のコッフェルの一つを、お湯沸かしようにと焚火の脇に置きっぱなしにしていました。もちろんはじめは、水をいっぱいに入れていました。その内に焼酎を飲み始め、お湯割を始めたのです。ま、それようにお湯を沸かしていたのですが。
知らない内にお湯は少なくなり、空になっても気づかずに焚火の脇に置きっぱなしでした。酔いも回り、体にアルコールを足す勢いも失せていました。焚火の火も小さくなり、このまま終わりにしようと思っていました。
「そろそろお開きにしようか」
「・・お湯もなくなっていますよ」
と、コッヘルを持ち上げた時です。その中を覗くと、微かに焚火の光りが漏れていました。そうです、穴が開いてしまっていたのです。その辺りをちょっと石にぶつけてみると,、ボコリと凹んで崩れてしまいました。
「やったね。コッヘルを燃した人をはじめて見ました。聞いたこともありません」
長い間の酷使が、よっぽど効いていたのでしょう。
可愛そうにそのコッヘルは後々まで笑いの種になってしまいました。
