風が強いキャンプではタープを張っている人より張らない人のほうが幸せそうに見える。<はしもといわお・アウトドアの掟>

コラム

 
焚火憲章なるもの
 
焚火 焚き火は、私の中ではアウトドアのメインイベントです。
 少人数(2・3人)で、静かな夜に森の中で、小さな焚き火を囲んでチビリチビリと酒を飲むのはダンディズムの極みかもしれませんね。もちろん女も子供も抜きにして。
 焚き火は大人の男ですら素直な気持ちにさせてくれます。下界のことは忘れて、たわいもない話題に興じるのもいいでしょう。白熱した議論もいいでしょう。また、話すこともなくゆっくりと時が過ぎるのを楽しむのもいいでしょう。
 最高の肴が目の前にあるのですから、いつもより余計に酒がすすむのも仕方がないでしょう。
 
 もう一度大きな声で、「焚き火こそが大人のアウトドアの遊びの中で最高のものです」と、私は断言します。
 
 手元に一冊の本があります。もう十数年前に読んだ本です。題名は「焚火の時間-国際焚火学会編」(㈱コスモヒルズ)です。『国際焚火学会』なんて名前が胡散臭いですね。学会なんてものは自分たちでつけてしまえばそれまでなのですから。 ま、その胡散臭さもおそらく計算の内なのでしょう。執筆者には知った名前もありますが、その内容まで触れようとは思いません。ただ、冒頭に焚火憲章なるものがあって、それが面白いのでその一部を引用させてもらいます。
 
第一条 焚火は文明の象徴である。燃えさかる炎を行使する自由は、火災に発展する可能性のない限りこれを保障する。

<@峰>注  火事にならないように気をつければ焚き火をしてもいいじゃないか、ということ。ごもっとも。

 
第二条 ------
 
第三条 ---基本的な焚火の権利は----永久の権利として地球滅亡のその日まで信託されたものである。

<@峰>注  どんなに文明が進んでも、焚き火は禁止されるべきものではない、ということ。賛成。

 
第四条 すべての学会員は、焚火の周囲では平等であり、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、焚火場においては差別されない。

<@峰>注  「焚火の周囲では平等」という所が引っかかりますね。焚き火以外の場所では平等ではないということなの?ま、そんなことを言っているのではありませんね。要するに焚き火の前では無礼講ということでしょう。

 
第五条 学会員は----、炎による威嚇、集団騒乱火は永久にこれを放棄する。

<@峰>注  火を弄んで、他人に迷惑をかけてはいけないということ。ダンディズム的にはうるさい花火なども禁止でしょうね。焚き火には関係ないけれど。

 
第六条 この憲章が学会員に保障する焚火の自由と権利は、学会員の不断の努力によって、これを保持しなければならない。また、学会員はこれを濫用してはならないのであって、常に自然環境とのバランスを考慮しこれを利用する責任を負う。

<@峰>注  時々は焚き火をしなければいけないが、どこでもやっていいわけではない。自然環境に配慮しつつ、不要の木などは利用しよう。かな?

 
第七条 すべての学会員は、肝臓を愛で文化的な飲酒を焚火前で営む権利を有する。

<@峰>注  焚き火の前の酒は旨いので、大いに飲むべし。ただし馬鹿騒ぎをしてはいけない。てな、ところでしょうか。

 
第八条 焚火に関する思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

<@峰>注  特に注を加える必要もないですね。

 
 さすがに文人たちの作る憲章ですね。大事なところは抑えつつ、ユーモアたっぷりです。どうも一杯やりながら作った感がありますね。
 
「焚火の時間-国際焚火学会編」 まだ売られているようです。
主な執筆者
#浅井愼平 #荒川じんぺい #椎名誠 #滝田栄 #内藤陳 #村松友視 #本山賢司