料理の味付けにうるさい人は星の数ほどいるが、食器の後かたづけに一家言ある人は見つからない。<はしもといわお・アウトドアの掟>

コラム

 
頼もしい杖
 

両神山

 それは秩父の両神山を登った時です。
 下界では新緑の季節も終わった頃、両神山はゴツゴツした岩にアカヤシオが美しい季節でした。<@峰>は草の花がメインですが、これだけ見事だと木の花も侮れないなと思います。
 アカヤシオを愛でながらのゆっくりとした昼食を終え、下山しはじめてすぐの事です。特に危険な場所でもないのに、ちょっと木の根に足を取られ、足首をひねってしまいました。歩けないほどではありませんでしたが、結構痛みがありました。
 私は近くの木を物色しました。杖になりそうな硬い枯れ木はないか。手ごろな枝はあったのですが、長すぎましたし、細枝もついていました。鉈なんて持っていませんので、手間はかかりましたがナイフで短く切り、枝を打ち、何とか杖を作りました。
 ザックは同行者が持ってくれましたので助かりました。それと、杖がこんなに役に立つものだと初めて知りました。いためた方の足に体重を掛ける時だけでなく、逆の足の場合も体のバランスを保つのに役立ってくれました。これは怪我をしたときだけではなく、役に立つだろうなと想像ができました。
 予定の時間よりはかなり遅れましたが、この杖のおかげで、明るいうちに無事下山することができました。